体癖の複合的展開とは、、、
ここでは、体癖と云う個人の感受性の素質が
実際には、どのように複合的に連動しながら
「その人自身」であるものを塑形していくのかを
つぶさに観察し、考察してみようと思う。
体癖と云うものは、原型である基本形のどれとどれが
その人の素質の中に入っているのかとか、
何種の傾向が今は強くて、何種は隠れているとか
そのように、いくつかの体癖素質が並列に個人の中に
潜んでいるという訳でもない、、。
数種の体癖素質は、その人の中にあって連関しあい
またその持ち場を離れることなく、それぞれの出番を
冷静に整然と待ち、そしていざ出番となればそれを
見事にこなしているもので、
その連動は、その人の中にあって何故そのように
動くのか、、体運動の伝達の筋道から疑念なく推し量れる
ものなのである。
体癖と云うものが何によって発見されたか、そしてそれを
何故、運動系から考え付かれたのかと云うことが、
人が動いて生きるものである限り、止まっていても動いて
いるものであるが故に、運動系の連動経路こそが、
その人自身を形づくっている証左とも云えるのであり、
身体と心(無意識と情動)が偏よりながら動くものであり、
それこそが、その人自身なのだということを見抜いていた
からだと言えるのである。
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